一般的に口内炎と呼ぶもののように口内が赤く腫れた上に、発熱まで伴ってしまう辛いヘルペス性口内炎。非常に我慢しがたい痛みを伴うヘルペス性口内炎は悪化すると重い症状になってしまうため注意が必要です。

妊婦は垂直感染に注意!びらん・潰瘍はヘルペス?

性器ヘルペスは、性感染症の一つで、日本では妊婦の100人に1人が罹患しています。性交後、3~7日で発症しますが、約1/3は初感染時に無症状です。症状が出た場合には、女性の方が激しく、性器に左右対称にびらん・潰瘍が複数でき、激しい痛みやかゆみ、発熱などが生じます。初感染時には、2~4週間で自然治癒し、再感染時には数日間で症状がなくなります。
垂直感染は、母体に感染している病原体が、妊娠・出産・授乳などで胎児や出生時に感染することで、母子感染とも呼びます。単純ヘルペスウイルスによる垂直感染には、胎内感染による先天性感染症と産道感染による新生児ヘルペスがあります。
先天性ヘルペス感染症は、小頭症、水頭症、脳内石灰化などが生じるとされていますが、極めてまれです。一方、新生児ヘルペスは、日本でも年間100例程度見られます。全身型、中枢神経型、表在型の3種類に分けられ、発生頻度が最も多い全身型は、発熱、皮疹、黄疸、呼吸障害などが現れ、死亡率が30~50%にもなります。中枢神経型は、けいれん発作、呼吸障害などがあり、死亡率15%程度ですが、約2/3に深刻な神経学的後遺症が残って、小頭症、水頭症、水無脳症などが見られます。皮膚の病変は、型にかかわらず約半数に現れます。
垂直感染を起こした母体は、約60~70%が無症状です。また、経膣分娩によって新生児に感染しますが、母体が初感染の場合には約半数が発症し、再発の場合には0~3%の発症率となっています。
妊娠中に、性器にびらん・潰瘍などの症状が見られてヘルペスが確認された場合には、妊娠初期には軟膏を処方され、中期・後期には内服薬や点滴による治療が行われます。分娩時に、性器にびらん・潰瘍が認められた場合には、帝王切開分娩になります。